happy365day’s diary

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読書メモ 『分かりやすい教え方の技術』藤沢晃治

『分かりやすい教え方の技術』藤沢晃治

 

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印象に残る言葉:

 

P39 「教える」が目指すことは、脳に数日で消えてしまうような足跡ではなく、「けもの道」を刻み込むことなのです。

 

教えるとは学習に対する動機付けや生徒との信頼関係によって生徒の脳を柔軟にし、そこに知識や技能を刻み込んで定着させることと言えるのではないでしょうか

 

P46 わかりやすい説明の条件

1:情報のサイズがある程度小さいこと

2:情報ができるだけシンプルなこと

3:情報が合理的なこと

 

逆転発想

 ①だめな生徒との出会いをチャンスにせよ:そのような生徒を教えることでおのずとあなたの教える技術を向上させることができる良い機会なのです。

 

 ②苦情は改善のヒントと思え!:先生としてのあなたも生徒からの苦情を丁寧に扱う必要があります。苦情に関心があるかどうか苦情を聞く耳を持っているかどうかは向上心があるかどうかの違いになります。自分の教え方には問題がありませんと言うのが基本姿勢では決して進歩は望めません。

 

 

「怒る」:自分自身の怒りを発散すること

「叱る」:生徒の進歩を願って改善点を指摘してあげること

 

アメとムチ:

生徒が欲しがるアメ、嫌うムチがそれぞれ異なることに気づくことも重要です。極端な場合、あなたが価値のあるアメを与えているつもりでも相手はムチで打たれていると感じることもあるのです。

 

教えるとは生徒を先生である自分のレベルまで引き上げると言うことではありません。新しい個性を開花させるお手伝いをさせてもらうと言う位の気持ちです。生徒は先生のあなたとは全く異なる個性が開花する種です。花を咲かせるまで育てることが先生の役割なのです。

 

 

教える技術:

教える技術1 生徒のレベルに合わせよう

教える技術2 「目標」を明示せよ

教える技術3 「魔の挫折地帯」を認識させよう

教える技術4 「目標を分解せよ

教える技術5 腹八分目」を守れ

教える技術6 褒めて伸ばせ

教える技術7 「反復」と「映像化」で脳に刻み込め

教える技術8 「与える」よりも「引き出せ」

 

P106:聞き手の1人が頻繁に頷いたりしてくれることがあります。そんな人がいるとついついホットしてその人の反応だけを手がかりに話を続けてしまいがちになります。ところがそうなると必ずしも納得していない大多数の無反応な生徒を置き去りにしてしまう危険があるのです。複数の生徒に同時に説明するときは自分にとって好ましい反応する生徒を見ながら説明するのではなく集団の最大公約数の反応を見ることが重要です。

 

P114:個々の事例の小さい違いを説明することも大切ですが、先生はそれ以上に大きな共通点に対する気づきを与えてあげることが重要です

 

P126:分解の7段階

1 大きな目標を小さな部分目標に分解する

2 その部分目標でも生徒には達成困難ならさらに小さな部分目標に分解する

3 それぞれの部分目標ごとに生徒の達成度を見る

4 未達成の部分目標の習得法を説明する

5 未達成部分の練習問題を生徒に繰り返させる

6 その部分目標が習得されたかどうかを判定する

7 達成された部分目標同士を結合して調和なところがあれば指摘する

 

P143:適量について:

 ①腹八分目を守れ

 ②消化可能な適量を守れ

 ③内容を絞り込む

 ④もうちょっと食べたい状態で終えよう

 ⑤重要項目は強調せよ

 ⑥声のトーンや抑揚ジェスチャーなどのメリハリでトークにも見出しをつけよう