happy365day’s diary

勉強用のメモ、読書メモなど、仕事や勉強に関する記録を残すためのものです。

読書メモ『自閉症の生徒が親と教師に知ってほしいこと』エレン·ノットボム

必要に迫られていろいろ本を探して読み始めました。今回は『自閉症の生徒が親と教師に知ってほしいこと』を読みました。

 

 

自閉症の息子の目線で書かれている本で、今までの専門家の方々が書いた本と少し違う角度で自閉症の子供がどのように考えて生きているのかがよく分かります。

 

印象に残る言葉:

 

  • 僕の努力を姉妹や他の生徒と比べる
  • 僕を大雑把に種類分けして扱う

 

そして、何かやらせるときは、1度に1つのことをやってもらうようおにしなければならないんだそうです。同時に複数のことを処理するのは自閉症の子供にはうまくいかないと書かれています。これは自閉症の子供だけでなく、スモールステップが大事であるようにすべての人にも言えることなのかもしれません。

 

さらに、次のようにつづっています。どんなに頑張っても僕の行動を変えられないのならひょっとして変えるべきなのはあなたの行動の方かもしれない。(中略)そうじゃなくて僕にはできないんだ。あなたはまだ僕の行動の根っこを見つけていない。うまく教えられない時は先生の方が教え方を変えて欲しいんだ。

 

このように教師や親は自分の努力が報われなかったり、自分の思う通りにならないと、学生が悪いんだ、子どもが悪いんだと思ってしまいがちです。しかし、それは我々教師側や親側が本質を見抜いていない、対処が間違っているだけなのかもしれません。

 

スローフードの考え方で、速度をゆっくりし、余分なものはそぎ落としてシンプルにし、何かを教えてたり、理解してもらうには十分な時間を与えるようにする。無理矢理に詰め込みすぎるとかえってパニックになって、吸収が遅くなったりします。親や先生たちはプリントをより入念に念入りに検討しなければならなくなり結局は自閉症の生徒に感謝することになるだろう。

 

本当のその通りで、自閉症の子供のみならず、一般学級の子供にも同じく、分かりやすく、理解しやすく作る工夫を日ごろから心がけることが大事だと思いました。

 

私たちが自閉症の生徒を見るときはどうしても部分に目を向けすぎてしまいます。自閉症の症状に注意を向けるあまり1人の子供としての姿を見失いがちです。

 

 

最後の部分ではこのように書かれています。彼女はブライスの次のような要求を尊重しました

1 予測可能であること、習慣や決まった手順から外れないこと

2 選択権があると感じさせること。追い詰めたり質問で困らせたり命令しないこと

3 目で見てわかる合図をすること

4 個人的なスペースを与え触覚防衛反応や学習の妨げになるその他の感覚の問題を調整すること

5 後難しいと思われる活動になれたり備えたりする時間の余裕を与えること

 

私は自分が発達障害の学生を教えることになる前までは、まったく自閉症の事について知ろうとしたことがなかった。しかし、そのような学生がいて、どのように接したらいいのか分からず、図書館で本を探して読んだのですが、自閉症について少しばかりですが知ることができたことは本当によかったなと思っています。

学年が上がり、4月からは別の先生が担当することになるのですが、自閉症のことについて勉強したことは今後も役に立つのだろうと思っています。