読書メモ 『 新次元の日本語教育の理論と企画と実践: 第二言語教育学と表現活動中心のアプローチ』西口光一
忘れないうちに今年読んだ本を記録ーその13
NEJやNIJという日本語教科書の著者である西口先生が書かれた本です。
表現中心活動というのはなんだろうとか、たくさん話す?たくさん表現する?演劇をやったりするのかなとか。。。思いながらこの本を読みました。
「マスタテクスト」というものをここで初めて知りました。こういう言い方で言うんだなということ、さらに教師が語り手になって、たくさん語り掛けることで、学習者が教師やマスタテクストから言葉を盗み取り、自分のものにしていくということだそうです。
今までずっと同じ教科書しか使ったことがないので、こういう教科書もあるんだなととても新鮮でした。
昨今、教師はファシリテーターであるという論が一般的になっていているのですが、西口先生のお話ですと、最初は教師の話を聞きながら言葉を盗み取ることが大事だそうです。
子どもが言葉を習得していくように、良質なインプットを繰り返しながら、真似し、さらに盗み取り、自分の言葉にしくプロセスが大事だと書かれています。(私見のまとめですが・・・)
とても興味深い一冊でしたので、まだ読んでいない方はこちらのNEJ教科書に一度目を通してから読むと分かりやすいのでお勧めします。
NEJ:A New Approach to Elementary Japanese <vol.2> テーマで学ぶ基礎日本語
- 作者:西口 光一
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: ペーパーバック