happy365day’s diary

勉強用のメモ、読書メモなど、仕事や勉強に関する記録を残すためのものです。

読書メモ『クイズで学ぶコーチング』本間正人

『クイズで学ぶコーチング』本間正人

 

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 どのように部下に対してコーチングをすればいいのか悩むことが多々あると思います。まずどれぐらいの日本語教師コーチングを受けているのか気になります。

 

 私が読んで気になっていたところをピックアップしてメモとして取っておきたいと思います。

 

①「若いのに専門知識が豊富な部下。

自分が指導してもよいものか?」というところが気になりました。確かに部下のほうが上司よりIT技術が優れていたり、新しい知識を積極的に吸収したりしますので、上司が知らないこともあると思います。その際には、「できることと若手なことについて、強み弱みの一覧表を作ってみましょう」と書かれています。つまり、自分の強みを活かして相手の弱みをサポートしてあげればお互いwin-winになりますし、自身の自信回復につながると言っています。

日本語教育業界においても教歴が長く、経験豊富な教師であってもICTはあまり詳しくなかったり、著作権にあまり詳しくなかったりすることもあると思います。四月辺りからコロナでオンライン化が急激進んでおり、ツールややり方などが分からず戸惑った先生方も多くいらしたと思います。若い先生やICTに強い先生に色々相談したり、任せたりし、ご本人の授業構成や授業デザインなどについて若い・経験浅い先生にアドバイスしたりしてお互い補える関係になるということかなと思いました。

 

②「会議中に発言しない。」

これに関しては、「会議前に君その意見を会議でぜひ聞きたいんだ」と褒めて「心の準備をしておいてね」とリハーサルをしておくことが大事だそうです。

学校においても学生たちにいきなり何かをさせることはあまりよくありません。必ず新しいことを勉強する際には「やり方をガイドする」ことが必要であると思います。いきなり指名し、答えさせることがいかに心的負担をかけているのか私自身英会話を受けていて思いました。

 

③「任せて任さず」

こちらは松下幸之助の言葉だそうですが、仕事を任せることで部下から自発性や責任感、やる気、創意工夫を引き出すことができますが、任せっぱなしにしてしまうと壁にぶつかることなどもあるので、任せっぱなしにせずに適切にフォローのコミニケーションをとることが必要であると書かれています。

最近アクティブラーニングや教えない教え方が提唱されており、学習者の自律性や主体性が話題になることが多いですが、その際にも任せっぱなしにしないことが大事なのかなと思っています。特に慣れていない初期段階のおいてはしっかりフォローをしないと今何をしているのか、何をすればいいのか分からなくなってしまう学習者も多いのではないかと思います。

フォローの大事さは言うまでもないのですが、フォローのコミュニケーションを取るために3つのステップが有効であるとしています。まず観察し、つぎに質問を投げかけて現状を認識し、心情を把握し、最後に相手を大切に思い、注意を払って、その思い思いや気持ちを受け止めるアクティブリスニング(積極的傾聴)の姿勢が大事であるとしています。アクティブリスニングで信頼関係を築くために、相槌やうなずき、そして繰り返しが大事だそうです。

 

④「どのように仕事を任せるのか?」

どのように仕事を任せるのか、気になるところだと思います。これに関しては次のように述べています。自信がない人に関しては、スモールステップを使用し、ある程度自信と実力がついてきた人に対しては背伸びをすれば何とか届くようなやや高めの目標を与えます。そして潜在能力が高い人に関しては、常識の枠を超える思いっきり高い目標を与えて限界に挑戦してもらう方法もあります。これによって想像していない成果や結果を作り出すことができます。

国語学習においてよく「1+i」のことが言われています。つまり、シャドーイングヒアリングなどの練習をする際には、自分のレベルより少し上のレベルのもので取り組むことが適切であるということです。やさしすぎると伸びないままになりますし、難しすぎることを聞いてもまったく聞き取れないことから興味を失ってしまったり、自信を無くしてしまったりすることがあると思います。

 

コーチングは「ねぎらう」

コーチングをする際には、評価を伝えるのではなく、ねぎらうのが目的です。」「ねぎらう」という言葉にハッとさせられました。ほめるだけでもない、上から目線で注意を促すことでもなく、一人一人に対し、日頃のがんばりに応じた形でねぎらうことだそうです。

教師として果たして自分のクラスの学習者をねぎらっているのだろうかと考えさせられました。まだまだファシリテーターよりも、おしえるのが仕事であると思っている先生方もたくさんいると思います。立場上「ねぎらう」よりも「上から目線」のほうが多くなっていくのではないかなと思います。励まし方やほめ方に関してもたくさんの本が出ているぐらいたくさんの方々が日々考え、悩んでいることでもあるのかなと思います。

 

⑥「セルフコーチーグ」

セリフコーチングについてのポイントを以下の6つにまとめています。1.Will志を立てる、2.Inage成功のイメージ、3.Sourceエネルギーの源を探す、4.Drive map成功までの地図を描く、5.Operation行動に移す、6.Maintence習慣化への努力

セルフコーチングの大事さは分かっていても、日々の仕事に追われているうちにいつの間にか忘れてしまうことがあります。そのため、月1回(何日)というふうに決めて毎月決まった日に一度振り返りをし、セルフコーチングを行っていくようにして、習慣化を目指さなければいけないのかなと思いました。

 

 

以上、こちらの本間正人著の『クイズで学ぶコーチング』についてのメモ書きです。

 

これからも少しずつ、読書メモを書いていこうと思っています。まだまだ読んだ箇所のメモ書きにとどまっており、他の方のように論理的な、包括的な読書メモを書くことはできません。私自身のメモ程度のものになりますので、ご参考になるところがあればうれしく思いますが、参考になれなかった方々にはお詫びいたします。そしてぜひご自身で一度手に取って読んでみてください。(^^♪

 

ではまた!