happy365day’s diary

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読書メモ 『世界7大教育法に学ぶ才能あふれる子の育て方 最高の教科書 』

読書メモ

 

世界7大教育法に学ぶ才能あふれる子の育て方 最高の教科書

世界7大教育法に学ぶ才能あふれる子の育て方 最高の教科書

 

 


読んでメモしたところ:
7つの教育法についてそれぞれの説明していて、たくさんの事例も入っているので比較的読みやすかったです。


それぞれの教育法が日本のどこで行われているのかについても紹介があり、もし自分に子供がいたらそこに行かせたいなって思いながら読みました。

これらの教育法に共通しているのが「子供たちの自主性を尊重する」ことかなと思います。その日に何をするのかというスケジュールでさえ、子供達が決めるというところが多かったです。

こちらに紹介されている事例などは家庭内でも十分使える方法なので、今度ぜひ甥っ子に使ってみたいなと思いました。しかし、「表面的なノウハウだけをまねても意味がない」とはっきり書かれておりました。"(-""-)"特別な訓練を受けたプロの教師にはかなわないかもしれませんが、ある程度のノウハウ、子どもとの接し方、自律性を育てることにかんしては応用できるんじゃないのかなと思っています。

フレネ教育研究会に何度か出席して、先生方のすばらしい実践の生報告を聞きました。フレネ教育においては「勉強」ではなく「お仕事」になっています。個人的にはどうして日本でフレネ教育がもっと広まらないのか気になります。(^^♪

 

そしてもう一つ気になったのが、モンテッソーリ教育は「発達障害のあるこども」、フレネ教育は「不登校の子供」と最初から普通の学生たちのために作られたものではないのにもかかわらず、すばらしい成果をあげ、今は有名人を輩出している学校のような言い方をされていることも多い。これらを考えると結局のところ、個を尊重することは何よりも大事なんだなと改めて思いました。

現代版の「けテぶれ」の「け」が何か所か出てきます。「自ら計画した学習計画に沿って学習をすすめていく」は自主性を養う事においても重要な役割をしているかもしれません。

 

メモ箇所:

☆教えるを最小限にとどめる(P47)

☆4つの気質:「憂鬱質」「粘液質」「多血質」「胆汁質」(P90)

☆教育者が、あらかじめ完成された教育法を誰かから教えてもらうスタイルでは構造的な意味で教育者自身が受け身の存在になってしまいます。中略・・・教育実践の細かな方法については教師自身がそれぞれの現場で生み出していかなければならない。その姿勢こそが、正解のない世の中で、自発的に課題を発見し改善・解決していくロールモデルになります。(P159)

☆人間とは生まれつき好奇心をもっているものであるを前提としている。それがゆえに、勉強に仕向けるようなことすらしない。(P206,210)

☆イエナプランの20の原則(P275,276)


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この本の大まかな概要:

モンテッソーリ教育(イタリア) POINT1:「集中現象」で強みがぐんぐん成長!
 理念:自立して有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢をもった人間を育てる。
 ①大人の基準で子供を評価せず、子どものありのままの行動のなかに成長のカギがあると考える。
 ②「子どもにはみずからを育てる力が備わっている」と信じ、大人が子供に与える影響を最小限にする。
 ③子供の「敏感期」を感じ取り、時期に応じた「おしごと」に集中できる環境を整えるのが大人の役割

シュタイナー教育(ドイツ) POINT2:「環境設定」で子どもの感性が高まる!
 理念:時流への教育、外側の権威や価値を寄りかからず、自分で考え、自分で感じ、自分の意思を行動と結びつけることを目指す。
 ①子どもの「身体」「心」「精神」の成長の周期を知り、その時期にふさわしい接し方を心がける。
 ②「憂鬱質」「粘液質」「多血質」「胆汁質」の4シュルの気質があることをふまえ、子どもの言動を理解する。
 ③子供の感覚を角の刺激から守り、安心して自分らしく生きられる場所を与えることが自立につながる。

☞レッジョ・エミリア教育(イタリア) POINT3:「ドキュメンテーション」で知的好奇心を引き出す!
 理念:子供は100の言葉を持っている。
 ①子どもをよく観察して記録を残し、知的好奇心の芽生えを見逃さず、さらに引き出せるように心がける
 ②大人自信が、自発的に課題を発見し、改善・解決していく姿勢をみせ、子どものロールモデルとなる。
 ③幼児期には、読みが来やけいさんののうりょくよりも、「ソーシャル・エモーション」を高める教育が必要

☞ドルトンプラン教育(アメリカ) POINT4:「アサインメント」で自己管理能力が身につく!
 理念:学校の真の使命は生徒を鋳型にはめることではなく、自分の考えをもてるようお自由な環境を整えてやり、学習するうえで生じる問題に立ち向かう力をつけてやることである。
 ①はっきりした「ゴール」を提示することで、達成するための最適な方法を子ども自身が考えるようになる。
 ②効果的な学習のためには進み具合を比べたり、モチベーションをモチベーションを高めたりするための仲間がいるとよい。
 ③他の進歩的教育法よりも進学という目的にフィットしやすい。

☞サドベリー教育(アメリカ) POINT5:「好きにしなさい」を徹底して自立心を育てる!
 理念:学習者が事故の動機、自己管理、自己批判によって最善のかたちでもたらされるとの原則に基づき、コミュニケーションとしての教育環境を創設、維持するものである。
 ①「人間とは生まれつき好奇心をもつものである」という全tネイに立ち、子どもに学びを強制しない。
 ②「~していい」という許可とは違う真の自由を与えることで、子どもの潜在的な能力を引き出せる。
 ③「ほんとうにやりたいことならできる」という自信が、自己肯定感と人生の幸福感につながる。

☞フレネ教育(フランス) POINT6:「自由作文」が自分の頭で考える力を養う!
 理念:子供は自分が役立ち、自分に役立ってくれる理性的共同体の内部で自己の人格を最大限に発展させる。
 ①「正解」を示すのではなく、「問い」を自分で立てる力を養うことで、未来の社会を担う成熟した子が育つ。
 ②体系的に理論よりも、最先端の機器を活用するなど、教育現場のリアルに応じた創意工夫が重要である。
 ③自分の興味関心に沿った個別学習と、みんなで協力して大きなテーマにとりくむ探求学習を組み合わせる。

☞イエナプラン教育(ドイツ) POINT7:「ワールドオリエンテーション」で磨く探求力!
 理念:子供の主体性の尊重、異なる他者の需要、学校共同体
 ①医学年の子供達を交流させることで、「できない子」の固定化を防ぎ、教え合いの雰囲気が自然と生まれる。
 ②自律学習とインストラクションのサイクルによって子供たちの進度が違っても手厚くフォローできるようになる。
 ③バランスのとれた子育てのためには、「対話」「遊び」「仕事」「催し」の4つの活動のリズムを意識する。

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