happy365day’s diary

勉強用のメモ、読書メモなど、仕事や勉強に関する記録を残すためのものです。

読書メモ 大沼宗男(2015)子供の見方・受け止め方・接し方 チョット角度を変えてみる』を読んで

小学校教師に向けての本だと思いますが、大学生にも当てはまる部分があるので、読んでみました。

気になっている点など、軽くメモ。


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大沼宗男(2015)子供の見方・受け止め方・接し方 チョット角度を変えてみる』桐書房 

 

P43

先生の思い(感情的になっているわけではないヨ)や期待(叱られなくても自分で判断して分かってほしい)を子供たちにはっきりと伝えていくことが大事だと言っています。

 

「厳しく」と言えば号令や命令長の指図も考えられます。

でも、それで子供が動いたとして、それは言葉のウラにある”ちから”によって動かされただけで、心や力が育ったわけではないといっています。 

 

子供には自分の頭で考え、判断し、行動できる力を!

 

 

P48

マイナスイメージをリセット

注意されたことが多い子供は、周りの子たちから冷たい目で見られがちで、それが原因で、仲間外れ、差別、いじめなどにもつながります。

 

そのため、子供たちの中で叱ったときは、叱られた子がきちんと「挽回」したことをみんなに知ってもらう手立てを!

 

例:

みんな気づいた?○○さん、注意したら、そのあとは守ってくれた。えらいよね。

 

と、その子が努力したことをみんなの前で認めて授業を終わらせる。できるだけその場でゼロに戻しておくことが大事だそうです。

 

「孤軍奮闘」はしない。

学級のルールや活動を乱す、何かと授業を妨げる、

そういう子が何人かいて、叱っても諭してもダメ。。。

 

そんな時には、目の向き、気持ちの向きを、「あの子たち」から、学級の子全体の方に切り替えます。

 

 

などなど、教師の悩みは尽きないと私も思います。

私はいつも一人で悩んでいることが多いですが、

幸いなことに、周りに聞いてくれる人がいます。

解決策が見つからなくても、話を聞いてもらうだけでもかなり気分が楽になります。

 

 

「手のかかる子」

「子供からの視線(子供からの言葉)に変えて

「この子は私に『もっと手をかけて』『もっと手助けをして」と訴えている

と受け止めてみるといいそうです。

同じように、

・目が離せない

 →先生、僕をもっと見て、私に目を向けて

・気になる子

 →もう少し気にかけてほしい、時々は声をかけて

・困った子

 →僕は今、困っているよ。どうしたらいいのか分からない

・世話の焼ける子

 →一人では無理なの、世話をしてほしいい

・言っても分からない子

 →違う言い方で言って、別のやり方で教えて

 

 

発達障害」があると言われる子に限らず、誰でもその子なりの特性を持っており、現れ方も様々です。

だとすれば不便や不自由を感じている子どもが生活しやすいように生活、学習環境を整えることは、すべて子供にとってもプラスになるはず。

 

一人の子のための配慮や工夫は学級・学校のみんなのためでもあるのです。

 

発達障害に関する話が日本語教育でもちらほら聞こえてきます。

 

学習障害のある学生も実際いるように感じます。上の言葉を肝に命じて、行動していかなければと思いました。

 

最後に

「子供への最低限の作法は、いかに幼い子供であっても、不用意な言葉や態度を取らないことです。それ以上に少なくとも「粗末に扱われた」とは思われないように、できるだけの配慮を心掛けたいものです。」

とあります。

→自分の普段の授業でもこのような過ちをしていないのだろうか、と焦りました。

なんとなく言った言葉が学生を傷つけてしまわないように、かける言葉を選びながら授業していこうと思いました。

 

以上です。