happy365day’s diary

勉強用のメモ、読書メモなど、仕事や勉強に関する記録を残すためのものです。

読書メモ 原田隆史(2008)『カリスマ教師の心づくり塾』を読んで

今回のこの本を

books.rakuten.co.jp

 

 原田隆史(2008)『カリスマ教師の心づくり塾』日本経済新聞出版社 

 

 

本を検索していたら、原田先生が立ち上げた会社も検索されました。

harada-educate.jp

 

 

 熟読まではいかんかったのですが、

忘れちゃいそうなので、メモ程度です。

 

 

原田先生は、今の若者の気持ちを次のようにまとめています。

①自己完結(自分の器を狭めて、夢を持たない)

②アンビバレンツ(社会にもまれないため、感情がころころ変わる)

③自己決定権(何か分からないけど私の自由)

④ミーイズム(自分の利益だけを考え、他人のことは考えない)

⑤まじめの崩壊

⑥規則には従わないが、オーラとムードには従う

⑦充実感・満足感・達成感が欲しい

⑧分かってほしい

⑨居場所が欲しい

 

 

最初のところで、

「先生は教育者か?」と問いかけています。

著者いわく、先生は教育者ではなく、

経営者であり、学校経営、学級経営をすることであると言います。

 

 

さらに、経営というのは、

夢、思い、理念、志を立てて、

それを具現化するための一切の手立てのことをいうんだそうです。

 

つまり、経営をするのには、

夢、思い、理念が必要で、

それがない場所に経営はあり得ないと言います。

 

そのため、教育理念、学校経営理念、

学級経営理念、クラブ経営理念がないと

まともに教育するのは至難の業だそうです。

 

 

教師の「心づくり指導」には以下の6種類の方法があります。

①心を使う。

  「考えさせること」

  「目標を持たせること」

②心をきれいにする。

  「感謝の気持ち、謙虚な気持ちを養うこと」

  「清掃活動や奉仕活動することが有効」

③心を強くする。

  「できないことに挑戦することではない」

  「できることを継続してやること」だそうです。

④心を整理する。

  「過去の失敗の中にいる自分を切り捨てること」

  「未来に生きる力を持つということ」

  「失敗した時や落ち込んでいるときは、プラスの言葉で自分を励ます」

⑤心を広くする。

  「ありがとうの心を持つ」

  「ありがとうを言い合える」

⑥心を高くする。

  「自分はやれる、できるという

   自己肯定感に基づいた克己心を持つというおこと」

   そのためには、小さくいいので、

   成功体験を積み重ねることだそうです。

   ★→生徒たちにも、小さいな成功を

    積み重ねられるように指導してください。

    そしてその小さい成功の一つ一つを、

    肯定的ストロークでほめてやってください。

   

   と書かれています。

   当たり前なのですが、この当たり前がなかなか難しいと実感します。

 

 

 

 

長期目標設定の大事さが書かれており、

生徒たちに何度も書かせることで、精度もあがり、

驚くほど生徒のパフォーマンスもあがってくるそうです。

 

私がちくちく思いながら読んだところですが、

このように述べられています。

  「もう一遍言いますけど、

   今の自分が本来のパフォーマンスを発揮できていないとしたら、

   それはあなたの目標がはっきりしていなくて、

   行動計画に甘さがあるということです。

   いますぐ長期目標設定用紙をスタートしてください。」

 

 

私自身のいままでの人生を振りかえて、非常に反省しました。

私も長期目標を設定しなおさなければと思いました。

 

 

書いてくれない生徒がいる際には、

先生と一緒に考えながら書いていくのもあり、だそうです。

ティーチングではなく、コーティング。

ティーチングは「答えを教える」こと

コーチングは、「答えに気づかせてやる」こと

だそうです。

 

 

成果主義の導入にあたって、

心がけるべき点については次のように書かれています。

①能力開発中心に活用する。

②評価は、絶対評価相対評価を併せて行う。

③礼節を重んじ、コミュニケーションを取りながら導入する。

④客観性、好評性を確保する。

⑤先生自身の自己評価を基本に他社評価を加える。

⑥公教育においては管理職によって差が出ないようにする。

⑦一年または六か月ごとに評価して、前期の評価にはとらわれない。

⑧学校間の比較はしない。

⑨給与、昇格に反映させる。管理職の昇格にも反映させる。

 

 

いろいろ考えさせられる本でした。

経営者の目線も入り、分かりやすかったので、

読みやすくてすいすい読めちゃいます。

 

この本を読んでどれぐらい実行できて、

どれぐらい自分を成長させていけるか、

本人次第になると思いますが、

一点でも気づいた点、感銘を受けた点があれば

この本を読んで、よかったと思うようにしています。